肥満体がフルマラソンに挑戦するブログ

BMI28、アラフォーです。マラソンを科学します。

舟状骨偽関節 見逃されやすい骨折

舟状骨偽関節 

 

数年前に手関節をぶつけて、近所の病院に行ったけど、骨折はないと言われました。

それから痛みはある程度収まっていたのですが、最近また手を突いてそれからまた痛くなりました。

なんてエピソードが多いです。

舟状骨偽関節は見逃されやすい骨折の一つです。

というのはレントゲンでわからないないことがある、注意深く見ないとわからないことがあります。

また舟状骨は非常に骨癒合しにくい骨折として知られています。

手術をせずに治す場合にはしっかりしたギプス固定が必要になります。多くは4‐6週間のギプス固定です。先生によってはもう少し長くギプスを行うこともあります。

手術方法としてはあまり転位がない舟状骨骨折の場合はネジを一本小切開で入れるだけです。外来手術でできます。

ギプスがいらないまたはかなりギプス固定期間が短いことを考えると、手術の方が早いし、楽なのではないかと思います。

 

では舟状骨の血行です。

図のように舟状骨の血行は背側末梢からの血行がほとんどであるため、中枢での血行は不良です。Waist fractureの30㌫、proximal fractureのほとんどが骨壊死に陥るといわれています。

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治療としては偽関節に陥った場合、普通の腸骨からの骨移植術を行うか、血管柄付き骨移植を行うことになります。

 

以下メモです。

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まず1.2ICAを同定する。

皮下を剥離するとすぐ見つかる。

月状骨の血管柄付きの場合は腱をよけてからでないとみつからないのが異なる。

1、2の腱を剥離し、ゲルピーでよける。

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このラインを切開する。

茎状突起より15mmぐらいの位置が中心になるようにデザインしておく。

ラインを切開し、骨膜下に剥離する。

舟状骨の偽関節部を露出させるが、このとき間違ってSTをあけやすい。

橈骨は背側に張り出している。

茎状突起まではくりしておくとオリエンテーションがつきやすい。

偽関節部を掻破する。

手関節掌屈位にしてRLを1.1cwireで固定。

舟状骨のproximal distal poleに1.5mmKwireを刺入し、整復。

大きさを計測する

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図のようにwedgeとなることが多い。

ノミで浮き上がらせる。

ノミの方向に気をつける

外広がりになるように。

 

1compartmentを剥離する際に血管を傷つけないように気をつける。

 

移植骨を充填する際には5mm程度茎状突起を切除する。