肥満体がフルマラソンに挑戦するブログ

BMI28、アラフォーです。マラソンを科学します。

下腿肉離れ②

肉離れはどこで生じるのか??

 いわゆる肉ばなれのほとんどが筋腱移行部の損傷考えられています。

  通常、筋を他動的にただ引っ張っただけでは肉ばなれは起きません。生じるのは収縮しながら伸びる、遠心性収縮のときです。

遠心性収縮とは筋肉が伸びながら収縮する状態です。

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 筋挫傷は通称「肉ばなれ」といいますが、実際は筋肉の筋線維実質の部分が切れているわけではなく、腱移行部での損傷が多いと言われています。

 

肉離れを生じる筋肉は羽状筋

 骨格筋にはその形態から紡錘筋と、羽状筋などに分類されます。

 いわゆる肉ばなれは、紡錘筋よりも羽状筋での発生が圧倒的に多く見られます。

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勘違い

 ふくらはぎの中心部や、大腿部の中央部など筋腹付近での肉ばなれというのがよく起こります。

 この場合、筋腱移行部の損傷ではなく筋実質部の損傷として考えられがちですが、下腿や大腿の中央部での損傷でも羽状筋の場合には、実際には筋の実質部ではなく、筋内腱の筋腱移行部が損傷を受けていることが非常に多く見受けられます。

 つまり、ふくらはぎの筋腹に症状があるから筋実質部の損傷ではなくて、実際は筋内腱と筋線維の間の移行部を断裂していることがほとんどです。ですから多くの肉ばなれは「肉」ではなれているのではなくて、実際は筋腱移行部が損傷されていると考えることができます。

 筋腱移行部で損傷が受けやすい原因としては筋の腱のつなぎ目はやはり力学的に弱いということが考えられます。

 

 下腿の肉離れで損傷を受けやすい筋は?

 

 強くジャンプしたり、全力で疾走したりするときには強いキック力が要求され、親指の母趾球に大きな力が入りう。母指球にしっかりと力を伝えるには腓腹筋の内側を強く収縮させる必要があります。そのため、腓腹筋の内側頭の障害が生じやすいです。

 

 それに対してジョギングやランニングでのキック時の接触面は第3-5足趾になることが多いため、腓腹筋外側頭を痛めることがあります。

腓腹筋のストレッチについて

腓腹筋のストレッチには全体をストレッチする方法

内側頭をストレッチする方法

外側頭をストレッチする方法

があります。

座った方法だと

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立った方法だと

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ちなみこのとき膝を屈曲して行えばひらめ筋のストレッチとなります。

 

あと効果的なのは階段等の縁にかけて行う方法です。

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予防は?

 

 予防という観点から考えて、重要になってくるのが「柔軟性」です。筋腱移行部でどうやって柔軟性を出すことができるのかを考えてみたいと思います。

 

 通常のスタティックなストレッチングでは、他動的に弛緩した筋を伸張します。

弛緩した筋腱ユニットを他動的に伸張するスタティックストレッチでは、伸びるのは弾性係数の小さなやわらかい筋で、弾性係数の大きな腱・筋腱移行部の伸びは大きくはありません。

 

PNFストレッチのような筋収縮を用いて行うストレッチでは、筋収縮を起こすことで筋実質の弾性係数は大きくなり、同時に筋実質の収縮による張力が両端にある筋腱移行部や腱を伸張することが可能になります。

 

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筋収縮を伴ったものを実施することが筋腱移行部損傷の予防や、コンディショニングに非常に有効なのではないかと考えています。