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肥満体がフルマラソンに挑戦するブログ

BMI28、アラフォーです。マラソンを科学します。

腰部脊柱管狭窄症にて運動療法は有効か?

慢性腰痛に対して運動療法が良好なことはよく知られています。では腰部脊柱管狭搾症はどうでしょうか。

腰部脊柱管狭搾症とは多くは加齢によって神経の通り道が狭くなる病気です。

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症状は大きく3つに分かれます。

 ①ビリビリ下肢が痛い これは神経根という神経のオオモトではなく枝が痛めつけられた場合に生じます。

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②歩いていると段々しびれてくる 馬尾症状といって神経の枝ではなく神経そのものの圧迫により生じます。ひどいものは会陰部の灼熱感や痺れ,歩行時の尿・便漏れ感等が生じます

 

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 3 ①と③の合併です。

 

治療には手術か保存的治療(手術以外の治療)があります。

 

絶対手術した方がよいのは

進行性の麻痺があること

尿、便漏れ等の膀胱直腸障害がある場合

は手術を勧めます。

 

相対的に手術を勧めるのは

痛すぎてどうにもならない

500mも歩けない

等も手術を勧めます。

 

そうでもない人はまずは手術以外の保存的加療です。

 

馬尾神経症状がないこと

変性すべりや側弩がないこと

有症期間が1年以内であること

は保存手療法が奏功しやすいといわれています。

保存療法は最大70%の患者に有効とされています。

 

まず、痛みが強い人には神経根ブロックが著効することが多いです。①と③の場合です

透視下に痛めつけられている神経の枝にステロイドを注入します。

 

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他は痛み止めです。

 

あとするできることはないでしょうか。

 

運動療法があります。

 

では運動療法は本当に有効なのでしょうか。

 

運動療法は腰部脊柱管狭窄症に対する基本的治療であるが,それ単独での有効性は乏しく,他の保存療法との併用が望ましいとされている

 

日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン策定委員会.腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2011.東京:南江堂;2011.36-37.

 

とあります。

ただ

 

米国で実施された脊椎疾患の患者を対象とした多施設共同研究であるSPORT研究によると,発症後6週以内に理学療法を受けた患者は,身体機能や主観的改善感の向上がみられ,1年間に手術へ移行する可能性を減少させることができたとの報告がある

 

Fritz JM, Lurie JD, Zhao W.Associations between physical therapy and long-term outcomes for individuals with lumbar spina1 stenosis in the SPORT study. Spine J, 2014;14:1611-21.

 

のような報告もあります。

 

 

運動療法群(ストレッチング+体幹下肢の筋力強化+低負荷エルゴメータ)と非運動療法群で比較したRCT研究では,腰痛・下肢痛に短期的効果(3週後)が認められており

運動療法は積極的に実施することが望ましい.

Goren A, Yildiz N, Topuz O, etal. Efficacy of exercise and ultra-

sound in patients with]urnbar spinal stenosis:aprospective randolnized

controlled trial. Clin Rehabil.2010;24 :623-31.

 

の報告もあります。

 

ただし,運動療法に超音波TENSなどの物理療法や徒手療法を加えても付加効果はないとされており

Macedo LG, Hum A, Kuleba L, et al. Physica!therapy interventions

for degenerative lumbar spinal stenosis:asysternatic review. Phys Ther.2013;93;1646-60.

 

あんまり運動療法と電気治療を併用しても意味はないとのこですね。

 

ではどんな運動療法が有効でしょうか。

 

松平 浩,岡  敬、【ロコモの視点を交えた腰部脊柱管狭窄症】クリニカルクエスチョン McKenzie法も踏まえた腰部脊柱管狭窄症に対する姿勢・運動指導の実際Loco Cure.

2015;1 :234-6.

 

によると

 

まずはアライメントの矯正です。

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次に

体幹筋力を鍛えます。

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あとは持続的な運動です。

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