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肥満体がフルマラソンに挑戦するブログ

BMI28、アラフォーです。マラソンを科学します。

シンスプリントって知ってますか。

シンスプリントとはご存知でしょうか。

アスリートに生じる傷害の6.5%,下肢傷害に限っては60% を占めることも報告されていることから,アスリートに共通する慢性障害であるといえます。

 

脛骨内側ストレス症候群(Medial tibial stress syndrome,MTSS)とも言われますが、MTSSは,ヒラメ筋腱付着部炎,シンスプリントなどの下腿の痛みの総称として定義されています。どちらも症候群でありはっきりしたものではありません。

 

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その原因としては

脛骨内側に付着する筋群が関連しているとされ

 

ています.脛骨中下1/3 内側にはヒラメ筋および後脛骨筋が付着しており,足関節の回内運動によってこれらの筋群の付着部に張力がかかります.足関節の回内運動を繰り返すことによって,付着する筋膜や脛骨骨膜に炎症が生じることが発症原因として考えられています。

つまり、足関節過回内等があり、骨膜や筋膜が牽引されて起こるとされています。

 

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発症要因として,足部形態に着目した報告は数多くみられ,健常者に比べて

後足部の回内

荷重時の舟状骨高の有意な低下

静的な内側縦アーチ角度の低下 つまり扁平足 →後脛骨筋にストレスが常にかかる

などが報告されています.

また

第2 趾が第1 趾よりも長い者の方がシンスプリントの発症率が有意に高いと述べ

ている論文もあります。

 

まぁ要するに後足部回内位や低アーチ高によって、ランニングなどのスポーツ動作時に足関節の過回内運動を引き起こし,下腿後面のヒラメ筋や後脛骨筋が過剰に活動することが、問題となるわけです。その結果,下腿後面筋群の筋膜やそれらの筋群が付着している骨膜部に炎症が生じると考えられます。

 

よってシンスプリントの危険因子としては

回内足(扁平足)→回内接地に伴う足部内側縦アーチの低下によってつねに後脛
骨筋腱にストレスがかかる

硬い地面(陸上の長距離選手の場合,普段グラウンドで練習を行っているのか,あるいはアスファルトを走ることが多いのかによっても発症頻度は異なります)
シンスプリントの既往歴
不適切なランニングシューズ
ランニングなどの運動経験が浅いこと,
BMI が高いこと

などがあげられます。

つまり
扁平足のある人はきちんとアーチサポートしてくれる足底板を作る
クッション性の高いゲルカヤノのようなランニングシューズを履く

ランニング上級者に走り方を教えてもらう

痩せる

ことが大切です。

 

 

どんな症状が出るのか

 

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脛骨内側部の疼痛,とくに中~遠位1/3 の疼痛が特徴的です.初期には疼痛の出現は

運動時や運動後に限定され,歩行にはさほど支障をきたしません.しかし,重度となると安静時痛を認めることもあります。

疲労骨折との鑑別では,疲労骨折が骨折部に限局した圧痛点を認めるのに対して,シンスプリントでは比較的広範に圧痛を認めます.

 

 

どのような治療を?

 

 

安静

消炎鎮痛薬

運動後のアイシングなど

の保存的加療が行われます。

Walsh のstageⅡ以下では練習量を制限する必要はありません

 

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足底挿板は衝撃吸収や,踵骨を直立化させ内側縦アーチをサポートすることで回内足を

是正する目的で使用します.

下腿三頭筋・後脛骨筋の筋力強化やストレッチング,スポーツ用弾性ストッキング着用などの治療も大切です。

 

どのぐらいで治りますか?

 

 

 Moen らは,18 分間走を完走できるまで回復するのに最短で17 日,最長で278 日,平均で102 ~ 118 日を要したと報告しています

 

Moen, MH. et al. The treatment of medial tibial stress syndrome in athletes;a randomized clinical trial. SportsMed Arthrosc Rehabil Ther Technol. 30(4), 2012,12.