肥満体がフルマラソンに挑戦するブログ

BMI28、アラフォーです。マラソンを科学します。

子どもの貧困が増えている

子どもの貧困が増えている。聞いたことがあるでしょうか。

グラフです。

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順調な上昇トレンドです。

1980年頃は10人に1人の子どもが貧困であるといわれていたのですが、現在では6人に1人が貧困にあるといわれています。

貧困といっても、アフリカの生命活動を維持できないような絶対的な貧困というのではなく、相対的貧困です。

相対的貧困とは何なのでしょうか。等価可処分所得の中央値の50%以下の世帯の子どもを指すようです。要するに手取り平均の半分以下の収入の家庭の子供達です。

2012年の厚労省国民生活基礎調査によれば、日本で貧困ラインは単身で122万円/年(月に10万円)であり、2人世帯で173万円/年(月に14.4万円)、3人世帯だと211万円/年(月に17.6万円)、4人世帯だと244万円/年(月に20万円)だそうです。

 

そもそもなんでこんなに貧困な家庭が増えているのでしょうか。

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青線 民間平均給与

赤線 実質平均給与

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順調に労働者の実質賃金は減っています。

 

 2003年に製造業の派遣が解禁になるなどの労働者派遣法の改定を受けて派遣労働者が増えるなど、雇用者の三割以上は非正規雇用職員となっています。逆に、企業における内部留保(利益剰余金)は上昇し、株主配当や役員報酬は増加しており、格差社会は広がっております。

 

 労働者の実質賃金が低下し、貧しい家庭が増えているということです。こどもの貧困世帯の多くに1人親という問題があります。

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 母子家庭の貧困率は圧倒的です。

 

 母子世帯の学歴はふたり親世帯の学歴より低く、中卒は同世代女性の約3-4倍となっており、母子世帯の貧困や諸困難の背景に低学歴という問題があります。学歴が低いほど就業率が低く、正規雇用率が低い。非婚(未婚)世帯は中卒割合が22.5%で、同世代女性の6倍強で、増加傾向にあります。

また日本では離婚や未婚の母に対して子どもの別れた父親の実際に支払いがある養育費が2割しかない状況です。年収の高い父親ほど、養育費を払っている割合は高いが、年収500万円以上の離別父親ですら、その74.1%は養育費を支払っていません。貧困層父親は「支払い能力の欠如」、非貧困層父親は「新しい家族の生活優先」が理由となり、どの所得層の父親においても、養育費を支払わないという状況が生み出されています。 政治家の舛添要一についても障害をもつ婚外子の扶養について係争になっています。

 

 日本全体が貧しくなっているから、子どもの貧困も増えてきている。確かにそうだろうとは思います。ただそれだけなのでしょうか。

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2005年のデータでワースト4位です。

赤枠は日本より1人あたりのGDPが低い国です。

日本より一人当たりのGDPが低いにもかかわらず、日本より貧困率が低い国がけっこうあります。

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日本の所得再分配はうまく機能していないのではないでしょうか。

政府介入前の子供の貧困率です。

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日本が意外と低いですね。

 

政府介入後の貧困率です。

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なんと日本だけが介入後の貧困率が上昇しています。

.....

 

日本は貧困世帯を助ける福祉制度がうまく機能していません。

 

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親の働いていない世帯の貧困率はやはり高いです。

 

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親が働いている世代でも貧困率もメチャ高いです。ほとんど変わりません。

働けど働けど楽にならない。

そのような社会構造です。

一億総中流社会、おもてなしの国、日本の実体です。