保険医療の破綻
保険医療が破綻すると言われています。。
日本の借金は1000兆円を超えています。社会保障費は2012年度は109兆円でしたが、2025年度にはおよそ149兆円まで膨らむと推計されています。
社会保障費には年金、介護、医療がありますが、最も削減余地があるのは医療費でしょう。その対策として
「後発医薬品の利用拡大」
「窓口負担の増額」
「保険の範囲の縮小」
「高齢者の負担の引上げ」
「二重検査や重複投与の防止」
が提案されています。
①後発医薬品の利用拡大
これはどんどんと進めることが可能です。
後発医薬品を使わない病院に罰則を設けるようにすればすぐに実行されるでしょう。
政治家の問題です。
②窓口負担の増額
次に、医療機関の外来の窓口で支払う負担を増やすことが検討されています。
今は、かかった医療費のうちの1割から3割を窓口で支払うことになっていますが、これに上乗せして定額の負担を求めるというものです。これはかなり厳しいのではないでしょうか。定額負担することになれば低所得者の早期受診が妨げられます。
なかなか実行することは難しいそうです。選挙の票も失います
③保険の範囲を狭める
公的な医療保険の対象となる薬の範囲を狭めようという案も出ています。
具体的には、市販されているものと同じ有効成分の医薬品、例えば、湿布や目薬、うがい薬、漢方薬などを保険の適用から外し、医療機関で処方された場合は全額自己負担、あるいは、負担割合を例えば1割から2割と引き上げようというものです。
これも批判が多くかなり実行するのは難しいと思われます。
低所得者程負担が高い政策は選挙にかかわるので無理なのではないでしょうか。
④患者負担の引き上げ
高齢者の窓口負担の引き上げも検討が行われます。世代間の負担のバランスをとるためです。ひとつは、経済力に応じた負担に変えていくために、預貯金などの資産も含めて、負担割合を決めようという案。もう一つは、75歳以上の人たちの窓口負担を1割から2割に上げようという案です。これはマイナンバーの普及とともに実行される可能性があるでしょう。
⑤重複検査投与の防止
例えば、違う医療機関で同じ検査を受ける「二重検査」の問題や、いくつもの病院を受診するために、同じ成分の薬が重複して処方される「重複投薬」の問題など、医療費の無駄をなくしていく仕組みを早くつくることです。こうした二重検査や重複投薬などがなくなれば、1兆円を上回る医療費の削減効果があるともいわれています。これもマイナンバーの普及とともに制限することが可能ではないでしょうか。国民はすべてかかりつけ医をはじめに受信し、必要があれば紹介状をもらうことができる。フリーアクセスの禁止が必要になるでしょう。
④⑤は可能でしょうが、②③は困難でしょう。
結局、現在の社会保険を維持していくためには、マイナンバーで個々の資産を把握し、金持ちからはある程度の金額を負担してもらう、フリーアクセスの禁止、すべての国民にかかりつけ医の作成、基本的に後発品しか使えないシステムを作り上げることが必要ではないでしょうか。